本記事では、WordPressでタグ入力不要でルビ(ふりがな)を付けることができるショートコードの作り方をご紹介します。
おさらい:ルビを振るHTMLタグ <ruby>
まず、オーソドックスにHTMLでルビを振る方法からおさらいしましょう。
ルビを振るときは <ruby>
タグを使います。
<ruby>漢字<rp>(</rp><rt>かんじ</rt><rp>)</rp></ruby>
<rt>
にはルビのテキスト(よみがな)、<rp>
にはルビのテキストを囲む括弧等の記号を指定します。
すると、今さらっとルビを振った「括弧」のように表示されます。ルビが非対応の環境では「括弧(かっこ)」と表示されます。
ブラウザが <ruby>
タグに対応している場合は <rp>
で囲んだ部分は表示されません。
本題:WordPressで <ruby>
を出力するショートコード!
WordPressでも先ほどのように <ruby>
を使えばルビを振ることができますが、このタグは見ての通り構造が少しややこしいですよね。
そこで今回はWordPressのショートコードという機能を使って、より簡単な入力でルビを振る方法をご紹介します!
functions.php にコピペ追記するだけで出来ちゃいますよ!
functions.php に追記するPHP
お使いのテーマの functions.php に以下のコードを追記してください。
//<ruby>タグを出力するショートコード
function shortcode_ruby($atts, $content = null) {
//区切り用の記号
$separator = ':';
//<rp>用の括弧
$rp_before = '(';
$rp_after = ')';
//区切り用の記号で区切る
$content = explode( $separator, $content );
//<ruby>タグを出力する
return '<ruby>'.$content[0].'<rp>'.$rp_before.'</rp><rt>'.$content[1].'</rt><rp>'.$rp_after.'</rp></ruby>';
}
//ショートコードに追加
add_shortcode( 'ruby', 'shortcode_ruby' );
追記する方法
追記する方法は主に2つあります。
いずれの場合も、追記前に必ずバックアップを取りましょう!
- WordPressの「外観」→「テーマエディター」から「テーマのための変数 function.php」を開いて追記→「ファイルを更新」
- FTPでログインし、テーマファイル(例:
/wp/wp-content/themes/sango-theme-child
)内の function.phpをダウンロード後、追記し、再アップロード
使い方
漢字
のように入力して使います。(この場合「漢字」と出力されます。)
エディター上でルビは振られませんが、公開されるページ上ではルビが振られた状態で出力されます。
カスタマイズ方法
区切りの記号に :
以外の記号を使いたい場合
上記コードの4行目を変更してください。
rubyタグ非対応環境で表示される括弧の種類を変えたい場合
上記コードの6行目および7行目を変更してください。
難しい漢字や読みづらい固有名詞などは、ルビを振ると読みやすくなりますよ。
ぜひお試しください!